昨年、ついに15年間抱き続けていた殿堂入り。
BIG ADD POSSE。略称BAP。フットバッグの世界ではレベルの事をADDと呼びます。レベル1=1ADD、レベル2=2ADDというような。
BIG ADD=高いレベルの技、POSSE=集団。これでBIG ADD POSSEは高いレベルの技ができる集団という意味です。
一般の方からしたらなんて事ないかもしれないけど、僕はフットバッグを始めた時からこのBAPに入る事を夢見ていました。
恐らく大会に出るようなレベルの人達は日本人、外国人含めほとんどの人が入りたいと思うはず。
それくらいフットバッグ界では重要な物です。
ただその重要さとは裏腹にBAPの雰囲気はアンダーグラウンド。
別に授賞式みたいなものもないし、世界大会の結果発表の際に言われる物でもない。
あくまでアンダーグラウンドにひっそりと存在し続けています。
なんかその雰囲気も当時憧れる1つだったんですよね。
昨年の世界大会でついにBAPに入る事ができました。
昨年は世界一にもなりましたが、個人的にはそれ以上にこのBAPに入れた事が嬉しかった。
世間的、仕事的には圧倒的に世界一の方が良いでしょうけど。
だけど昨年はその両方を同時に取れてしまったので良かったです。
このBAP、基本的には大会の成績は関係ありません。
単純にBAPメンバーが「こいつはもうBAPのレベルに達してるいるな」と判断された場合のみです。
レベルというのは技術の話。
とにかく技術が高ければフットバッグ歴は関係なし。
トップの写真の右から2番目のVasekはフットバッグを始めて2年で入っています。
恐らく最速。
そして僕は始めて15年で入りました。
確実に最遅。
確かに近年は上手いプレイヤーが多く、その基準が高くなっている傾向にあります。
それでも僕はかなり遅かった。
だけど入れました。
最高です。
BAPに入るとBAPメンバーが考えたミドルネームをもらえます。
基本的にはその人のプレースタイルだったり、氏名に掛けてユニークな名前を付けられたりします。
例えばフィンランドのプレイヤーで「ユーホ・マリオ」というプレイヤーがいます。
彼のBAPネームは「スーパー」。
間に入れると「ユーホ・スーパー・マリオ」となります。
このふざけた感じもまた力が抜けてて良いなぁと思います。
そして僕はどうなるのかと思ったら。
「シュリケン」。
こうきたか。と思いました。
最初は「えー、ダサい」とも思いましたが、プレースタイルが手裏剣のように速かったり、日本人だからという理由だったと思いますが段々とその名前をもらってから結構良い名前もらったかもと思うようになりました。
というのもイベントで僕のこのBAPネームを日本人の方々に紹介する際にも日本人に馴染みのない英語名を言うよりも「シュリケン!」と言った方が喜んでもらえそうでした。
実際1年それで過ごしてきてやはり反応は上々です。
子ども達を中心にゲラゲラ笑ってくれます。
今ではすっかり自分の中で「シュリケン」と言うBAPネームが馴染みました。
実は僕がBAPに入った年にはもう一人、チェコ人が入ったのですが、彼のBAPネームは「ヌンチャク」でした。。。
完全に僕のBAPネームに引っ張られているような。
だけど過ごしている内に馴染んでくるものですね。
初めて会議に参加。
そんなBAPですが、今年の世界大会の時についにBAPメンバーに呼ばれ、僕も新しいBAPメンバーを選ぶ会議に呼ばれました。
会議と言っても立ち話です。
だけど僕にとってはとても重要な事でした。
15年間入りたいと想い続けてたBAPに今度は自分が選ぶ立場の会議に参加するわけですから。
それはもう心踊りました。
一緒に世界大会に来ていたYU-Jが色々な角度から写真を撮ってくれましたw
こう見ると本人達は真剣です。
今回会議に参加してみてどうやってBAPを選んでいるのかわかりました。
中身はアンダーグラウンドなので書けませんがw 自分もこうやって選ばれたんだなーと考えるととても感慨深かったです。
結果、今回は誰もBAPメンバーに入る事は出来ませんでした。
たくさん上手いプレイヤーがいましたけど抜きん出ている人がいなかったように感じます。
今回、会議した場所が世界大会の会場でみんなが練習している近くで行ったため、選手みんなソワソワしている感じでした。
いつもならこんな事ないんですよ!
僕もいつもどこでBAP会議ってやってるんだろうって思うほど、BAPが集まってるところなんて見た事がなかったので。
BAP会議が終わってからはBAPメンバーで記念撮影をしました。
こう見るとみんなリラックスしてた時だから服装もラフですね。
単なる友達同士の記念撮影に見えますが、僕にとっては宝物。
15年前、まさかBAPのメンバー達と一緒にBAPメンバーとして写真を撮れる日が来るなんて。夢には見ていましたが、まさか本当に来るなんて。
世界大会の選手としての時間とは違った良い時間を過ごさせてもらいました。
BAPメンバーとして恥じないよう、今後も練習を続けてまだまだレベルを上げていきたいと思います。
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