世界大会が終了して10日以上が経ちました。今回は世界3位でした!

世界大会から帰国!!

あっという間ですね。

8月15日にアメリカ・ポートランドから帰国して既に半月以上経過しました。

その間、様々なウェブメディアに今回の世界大会のニュースがアップされました。

ありがとうございます。

各記事は下記からご覧になってみてください!

https://azrena.com/post/8324/

https://and-for-you.com/articles/footbag

https://fineplay.me/others/20361/

https://www.soccer-king.jp/news/japan/20170819/629869.html

記事にある通り、今回はシングルルーチン部門で世界3位という結果でした。

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段々と順位は上がって来ている。

2012年が予選落ち、2014年が8位、2015年が7位、2016年が4位で2017年が3位。

どうしても2014年のシュレッド30部門の優勝がインパクトはあるかもしれないですが、実はこのシングルルーチン部門は着実に順位が上がってきています。

しかも今回はとても僅差でした。

ジャッジによっては優勝していてもおかしくなかったほど。

それでも優勝したPawelは初めてノーミスで演技ができた程決勝において最高のパフォーマンスが出せたとの事。

そうするとやはり運やタイミング等の全ての条件が揃った時に優勝できるもんなんだなと再認識しました。

というのも2014年に僕自身が優勝した時がまさにそうだったからです。

あの時も同じように初めてノーミスで演技ができて、圧倒的に強いスタープレイヤーがミスをしてくれた事で優勝することができました。

そういった条件が揃った時に初めて優勝できるもの。

2位、3位を取るのとは大きな差があると思っています。

トッププレイヤーの人たちの中にも2位、3位は取ったことがあっても優勝できた事のある人は結構少ないです。

そのくらい本番ではメンタル面が重要なんだと改めて思いました。

新たな感覚を経験した。

また今回のシュレッド30部門は7位。

シングルルーチン部門と比べても出来が良くなかった。

その敗因は色々とあると思うけど、やはりその日のメンタル面も含め、コンディションが良くなかった事もあると思う。

一つ印象的だったのはシュレッド30決勝の次の日がシングルルーチン部門の決勝だったんだけど、たった1日で体の感覚が全く違いました。

シュレッド30部門の日はウォーミングアップした時に簡単な技で簡単に落としてしまっていました。

これには色々な原因があるんですが、一番は自分の脳から伝える体の動きがいつもと少しずれているという事。

フットバッグを受け止めに行くタイミングもそうだし、受け止める場所も定まらない。リズムもおかしい。

おそらく映像やその場で他の人が見ても違いがわからないレベルだと思うんですけど、僕の中では明らかに感覚が違った。

しかもそれがなんでなのかわからない。

本番が不安になってました。

そして僕の前の人の演技がノーミスで会場が湧いた。

最終的にはその人が優勝したのですが、ぜひ映像をご覧になってみてください。

そして僕は少し苦笑いしながらステージへ。

全くうまくいきませんでした。

それがこちらの映像。

いきなり最初の方で落とすし、2回目落とした時にはもう頭は真っ白。

準備していた技の構成とは全く違い、ただ自分の体が覚えている技をやって30秒間を消化しただけ。

最近のシュレッド30の演技の中でもひどいものでした。

あれだけ練習したのに本番で全くうまくいかずに儚く散ったのは虚しかった。

そんな日を終えての次の日のシングルルーチン部門決勝。

この部門はシュレッド30よりも優勝が難しく、より技術の高い選手が安定して上位に名を連ねる事が多い。

シュレッド30は結構技術の高い選手でも1発勝負なので崩れ出すと結構崩れるんですよね。

ただシングルルーチンの方は1回ミスをしても落ち着く時間を自分の中で設けられるので精神的にまた立て直せたりする事が多いです。

僕は前述した通り、昨年4位という成績で段々と順位こそ上げていましたが、決勝に進出するというのが一つの目標だったので、持っている力を思い切り出そうと決勝に進出した時点で思っていました。

そして前日のシュレッド30が大崩れしたので、そこに更に気持ちが吹っ切れて最後の種目であるこのシングルルーチンは思い切りやろうとという気持ちが更に強くなっていました。

前日と同じようにウォーミングアップを始めると、これが全く前日と感覚が違いました。

体がめちゃくちゃ軽い。

フットバッグを受け止めるタイミングや場所もバッチリ。

難しい技をやっても簡単に成功する。何回やっても。

この感覚もなんでこうなったのかはあまりわかりません。

結果を意識せずに思い切りやろうというメンタルが体の力を抜かせてそうなったのかもしれません。

そしてステージに立ってパフォーマンスが始まりました。

僕は毎回音楽をスタートする前に準備をする為に左右のクリッパーを1回ずつやるんですが、それを音楽を流す人に「Wait」と言って待ってもらうつもりがそれが「音楽をスタートしてくれ」という合図だと思ってしまったようで、その途中で音楽が流れ出し、少し慌ててパフォーマンスの体制に入りました。

僕はいつもこのシングルルーチンの演技をする時は日本で普段行なっているイベントでのパフォーマンスをする時の気持ちを思い出すようにしています。

結果や観客を怖がるのではなく、これからみんなに魅せるよ!と自信を持って普段やっているようにシングルルーチンでもその意識で臨みます。

普段は日本人が観客という事が多いですが、それが外国人になっただけ、海外のイベントでパフォーマンスするだけという意識を持って望むようにしています。

だから自然と笑顔も出るし、結構楽しみながら演技をする事ができました。

身体も軽い軽い。

ミスをしそうな危ない場面はほぼなかったと思います。

それを踏まえてぜひこちらの映像をご覧になってみてください。

2014年に優勝した時に感じた「フットバッグがゆっくり見える」という感覚は今回もなかったです。

それでもノーミスで終える事ができて今回は初めて「自分の持っている力、全部出しきった!!」と感じる事ができました。

「もうフットバッグやめてもいいんじゃないか」と思えるほどやりきった感覚は初めてでした。ステージを出てからはすぐに座り込み、動きたくない程の感覚になりました。

そういう意味では今回は持っている力の全てを出し切れたので結果はどうでも良いなと思えました。

そして結果発表までの時間が1時間くらいあったのですが、他のプレイヤーや観客からは「太志が優勝かもしれない」とかなりの数の人達に言われました。

そうすると少し期待しちゃいますよね笑

2014年に結果を待つ時の感覚とは大きな違いでした。

2014年はもしかしたら表彰台に登れるかもしれないという程度だったのに、今回は「もしかしたら優勝できるかもしれない」という感覚が来ていました。

これは本当に大きな違い。しかもシングルルーチン部門で。

結果発表をいまかいまかと待ちわびていました。

そして結果発表。3位で呼ばれました。

やっぱり期待しすぎるのは良くないですね笑

優勝した時のリアクションを準備していたのに拍子抜けでした。

日本のフットバッグ界で考えたら3位でもかなりの事件なんですけど、それに満足していない自分がいるというのはメンタル面的にも成長できているんだと思います。

そしてその後わかった、1位とのスコアの差が0.06。めちゃくちゃ僅差。

さっきまでは「フットバッグをやめても良いくらいもうやりきったから結果なんかどうでも良い!」と思っていたのが「めちゃくちゃ悔しい。なんで1位じゃないんだ、また来年頑張る。」に180度変わりました。

そうして今回の世界大会は終わりました。

応援して頂いた方々、多くのスポンサー企業の方々本当にありがとうございました。

正直1位でないと会わせる顔がないほどに申し訳ない気持ちが湧き出てきたんですけど、SNSなどで皆さんの優しい言葉というのは本当に嬉しかった。

また来年頑張りたいと思います。

ありがとうございました。

観光も少ししたよ。

そして世界大会を終えてからは帰国までに1日オフがあったのでダウンタウンに行ってみる事にしました。

今回のアメリカ・ポートランドは日本でも人気のある都市との事で少し楽しみでした。

前回がスロバキアのトルナヴァという、もう一生行くかもわからないような場所だったのでそのギャップは大きかったです。

だけど実際に現地に到着すると結構寂れてる雰囲気があったなー。

僕がそういうところに行ったからだろうか。

ホームレスが多いからだろうか。

こんな記事も後から出ていました。

ポートランドの変貌ぶりに驚き 尋常じゃないホームレスの数

この2、3年で随分と雰囲気が変わってしまったらしい。

それは少し残念な部分でした。

それでも場所によってはオシャレなところもあり、むしろその方が多くてゆったりした雰囲気で良いところでした。

何回も行ったのはスタンプタウン・コーヒー・ロースターズ。

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ここのコーヒー美味しかった。種類にもよるとは思うけど僕が飲んだカフェモカはビターで濃い僕好みな味でした。

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その他にもジャパニーズガーデンに行ったりもしましたが、基本的には観光は多くなかったです。

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それでもポートランドの雰囲気を感じ取れたのは良かった。

こうして帰国日の8月14日を迎えました。

様々なプレイヤー達とも別れの挨拶を済ませ、帰国。

今回もこんなに素晴らしい場で真剣勝負ができた事は最高に楽しかった。

この経験を活かして、今後のイベント出演やフットバッグを広げる活動、来年の世界大会をまた頑張りたいと思います。

また世界大会の思い出については気が向いたら書きます。

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